神保町は、目立つところにある店よりも、ちょっと路地に入ったところにある古本屋のほうがレベル高いと思う。目立つところにあるいかにも老舗な古本屋は、頑ななほど特定分野に偏っているから門外漢にはわけがわからない。
そういう老舗な店もそれだけではやっていけないと思ったのか、漢文の書物の横とかにいきなりビジネス書の類が陳列されていたりする。いたたまれない気持ちになる。その程度の低さったらない。漢文学にこだわり続けるのと同じように、買い取るビジネス書もちょっとは精選したらどうかと思う。でも長年特定分野にこだわり続けていたせいで、もはや精選できる目もなくなってしまったのだ。