半年くらい前だけど、帰り道に谷中墓地でタヌキを見た。道を横切って墓地に入ろうとしているところだった。東京23区内にも野生のタヌキが生きているんである。関係ないがうちの家にはヤモリも住んでいる。いろんな生き物がいるというのは動物好きの私としてはうれしい。
ちょうど23区内に住んでいるタヌキを調査しているホームページを見つけたので、目撃情報として連絡してみた。「はじめは猫かと思いましたが、尻尾が長くて大きかったのでタヌキだと思います」と。すると返事が来て、「その特徴は、タヌキではなくハクビシンと思われる」とのことだった。ホームページ内にハクビシンとタヌキの見分け方が紹介されていた。そこを見ると、やはり私が見たのはハクビシンのようだった。
リアルなタヌキは胴が細いイメージがあったのだけど、けっこうずんぐりしている。私が見たのはこのハクビシンの絵よりももう少し尻尾が太かったような気がしないでもないが、この胴長短足ぶりはまさに私が見た感じそのままだった。こうやって見比べると、なぜこんなものをタヌキと思い込んだのかと恥ずかしくなった。でもハクビシンとタヌキの見間違えの報告は多いそうだ。
いずれにしろ、谷中にタヌキが住んでいるのは「ほぼ確実」だそうである。いつか見てみたい。都市に暮らしている動物は、なんだか一生懸命な感じがして愛しい。