天然酵母パン」というものを見かけるようになった。他のパンと比べてけっこう高い。去年箱根に行ったとき、非常に腹が減って何でもいいから一刻も早く食べたいという状態になったとき、その辺の売店にあったのが「天然酵母パン」だった。普通の菓子パン(それもくるみぱんとかいう味気のないもの)が150円もする。たっかー!と無念の涙を流しながら食べた記憶がある。
私が味に鈍感だからかもしれないが、天然酵母パンとそうでないものがどのように味がちがうのかまったくわからない。だいたい何をもって「天然」を名乗っているのだ。おおかた科学的な添加物を使っていないということなのだろう。でも使ってないのは酵母だけで、パン生地には添加物が入っているかもね。というか添加物が入ってないと、むしろ不味くなる可能性だってあるんじゃないの。すぐカビ生えそうだし。
ネットで検索すると、市販の酵母を使わずに自家製で邁進する人たちもいて、まあ自分で作る楽しみは理解できるというか実際楽しそうだやってみたい。こうして自分でつくって天然と名乗るのは至極まっとうであると思う。
でもしつこいようだが、「天然酵母パン」という既製品を買って食べるというのはどんなメリットがあるというのだ。わしそういうの大嫌いなのだ。有機栽培の野菜とか、そういうの。やたら高いくせに味の違いがないんだもの。