メタボリックシンドロームが注目されだしたのは、数年前の医療制度改革あたりだと思う。だからメタボだメタボだと騒がれだしたのは、実は国の医療費を削減するという目的がけっこう大きい。メタボは個々人の問題として捉えられることが多いけど、実はそればかりではないわけだ。
メタボリックシンドロームを予防することは、生活習慣病の予防につながり、結果医療費が削減される。という理屈でとってもわかりやすい。
当たり前だが、国にとってはその辺のおっさんが太っていようとやせていようと関心はないわけだ。頻繁に病院に行くこともなく、健康でいてくれればどっちだっていい。ドライな見方をすると、国は国民の心配をするふりをして、実は自分の財布を心配していることになる。
でも太っているよりもやせているほうが見た目も好ましいことが多いし、何より健康でいることは幸せなので、結果的に個人の願望と国の方針がぴったり合っているわけだ。