ひじきごはん
ハッシュポテト
プチトマト
 

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

いちおうこの人のファンなので、3分の2くらいまでがんばって読んだが、やめてしまった。単純につまらないの一言。
主要テーマは音楽のすばらしさ、なのだが、それがジャズやらクラシックやらではなくて吹奏楽としたところはさすがセンスいいなと思う。
 
パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候

町田康のファンでもあるのだが、これもつまらなかった。奇想天外な時代小説、ということになると思う。まあ奇想天外なのはいいとしても、せりふに「でしょー」とか「ぜーんぜん」とかが多用されていて、羽目をはずしすぎで興ざめた。
少しずつ現実がゆがんできていつのまにかそこに深入りしてゆく自分がいて気づいたらもう抜け出せなくなっていた、というお得意のパターンを期待していた。
そう期待していた私も、読者としてアレだったかもしれない。ブンゲーとかゲージツを鑑賞するときは期待しすぎると、おもしろいものもおもしろくなくなってしまうからな。しかしこの小説は、そうでなくてもたぶん面白くないと思う。