heppoco2006-12-12

ごはん
わかめの味噌汁
生卵
 
昔ピアノを習っていた、と言うと、おおまかなレベルの察しにバイエルだのソナチネだのを聞かれる。要はどの程度のレベルかを知りたいわけである。
私は5歳くらいから近所のおばちゃんにピアノを習い始めてバイエルは確かに終了したのだが、ソナチネツェルニーの途中で飽きて終わったのだと思う。記憶が確かでないので何をどういう順番でやったのかすら覚えていないのだが。
土日で実家に帰ったのを機に、昔の楽譜をたくさん引っ張り出した。ツェルニーの30番とか100番とか、その辺の楽譜があったので東京に持ってきた。それ以降の楽譜は見当たらなかった。覚えていないけれど、私はたぶんツェルニーで飽きてしまったのだ。そのあとのなんとかソナタとかは弾いた覚えがないし弾けるほどうまくならなかった。
ピアノをやめてしまった理由は、曲がつまらないからだった。これははっきりと覚えている。もともと音に敏感なこどもだった私はバイエルとかツェルニーとかのC調主体の曲に飽きたのだった。
でもいまさらながら、サラリーマンの私がそれを弾いてみると、なんだか懐かしい感じがして、とてもよいのだった。J-POPにしろ、こてこてのジャズにしろ、複雑な曲ばかりがあふれる最近において、単調な細い音を、運指に気を遣いながらゆっくり弾いてゆく。かつては1ヶ月くらいかかって弾いたツェルニーの曲を、今では1時間もかからず弾けるようになっている。C調練習曲のトーンも、意外と悪くないのである。