H17午前 問33

 営業債権管理業務に関する内部統制のうち、適切なものはどれか。

【 ア 】売掛金回収条件の設定は、営業部門ではなく、審査部門が行っている。
【 イ 】売掛金の消込み入力と承認処理は、迅速性を重視する必要から経理部門ではなく、営業部門が行っている。

【 ウ 】顧客ごとの与信限度の決定は、審査部門ではなく、営業部門の責任者が行っている。

【 エ 】値引き・割戻し処理は、経理事務の担当者でなく、取引先の実態を熟知している請求業務の担当者が行っている。
 
私の選択:ア
 
解答:ア
 
はい、このあたりから正答率が下がってきそう。
まず営業債権管理業務という言葉がわからない。債権というのは金を貸しているということのはずだから、なんかそれに関連したものを選択すればいいんだろう(金を借りるのは債務というはず)。売掛金もわからないが、選択肢を見る限りでは債権と同じように金を貸していることを意味しているように見える。
以上の頼りない検討結果から選択肢を見てみると、
アは、オッケーな気がする。逆に考えてみると、営業部門が売掛金回収条件(これも意味がわからないが)を設定すると会社の売り上げが営業部門の一存によって大きく左右されることになるからだ。これを審査部門が行うことによって、会社の売上目標とかを勘案して回収計画などを立てることができる。
イは、アと同様の理由で除外することが出来る。金の出入りは、金庫番としての経理部門が管理すべきことだ。営業部門は顧客とのやり取りをするだけのはず。
ウは、これもアと同様の理由で除外することができる。営業部門が独立して与信限度を判断するのは健全じゃない。
エは、割引・割戻し処理は利益損失トントンになるようなデッドラインを、よく検討したうえで行わないといけない。だから取引先の実態を熟知しているだけの請求業務の担当者の一存で決定すべきものじゃない。相手よりもむしろ自社のことを熟知している人の決定を優先すべきだ(誰なのかは知らないけど)。それが戦略というものでございます。
というわけでアだ。いえーい。こういう問題を解けると常識人になれた気分!