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不審な勧誘のおばさんがきた。
「弊社が代理店となって光ファイバーをこのビルに敷設することになりました。つきましては、お客様が現在ご利用になられている、インターネット接続環境を調査する為のアンケートにお答えいただきたいのですが。お答えになった方の先着1名様は、工事費が無料となります。お名前、お電話番号、現在のインターネット接続環境をご記入いただくだけで結構ですので、ご協力ください。
光ファイバーの契約料金もお安くなっております。ご利用になりませんか?」
そういう内容。アンケートに答える意味がわからない。契約してほしいのか、アンケートをしてもらいたいのか、どちらなのかわからん。そんな意味のことを言ったのだけど、ハッキリした答えは返ってこず、適当にごまかされた。おばさんもよくわかってないんだろう、きっと。
現在のインターネット接続料金はおいくらですか、と聞かれたので3500円くらいと答えておいた。実際は把握していないのだけれど。すると、
「けっこうお安いんですねえ、あまり使っていらっしゃらないんですか?」
いやこのご時世、たくさん使っていても同じ料金であるからして。なんかあといろいろ言われた。
「このビルの大家様にもご了承を得ていますから安心ですよ」
「弊社はNTTのパートナー会社ですから安心ですよ」
むう、そうか。しかしその証拠はどこにもないじゃないか。それに私は現在の接続で何も不満はないし、却ってプロバイダを替えたらややこしいことが増えるのでやめておきたい。ましてやこんな玄関先で即決できるかいな。とりあえずパンフレットがほしい。
そんなことを言ったら、じゃパンフレットをどうぞ、と言っておとなしく帰っていった。
ふと思ったのだけれど、こういう勧誘をするときはパンフレットを持参してはいけない。口だけで勝負しなきゃだめだ。でないと、私がそうしたように「パンフレットを見てから考えます」と言って追い返される確率が増える。
まあ手ぶらの勧誘ほど怪しいものはないとも言えるが。
よくわからん勧誘だったが、たぶん詐欺じゃないと思う。こういうのはひょっとしたら弱小会社にとっては、まともな営業活動なのかもしれない。ネットで調べてみたところ(ホームページはなかったが)、事務代行なんかをやっている会社らしいぞ。その他通信事業も少々って感じか。