こないだから献血に行きたいと思っている。
献血に行ったら必ず誉められるのだ。
 
「あさごはんは何時にたべましたか?」
「6時半です」
「ひとりぐらしでちゃんとたべているんですねーえらいですねー」
「はあ」
「はーいじゃあ腕をまくってくださいねーうわあけっかんが太くて見えやすいですねー」
 
などと誉められながら針をぶすりとやられる。
けなしながら針をぶすりというわけにはいかないからだろう。